• ライブレポート その2 by みいさん

    受付で頂いた「プログラム」にはいつも演奏曲の解説が入っています。知らない曲もあるのでありがたいです。また、演奏の前には、その曲を選んだ理由や好きなところ、トリビア的なことまで、詳しい解説をしていただけるのでそれもとても楽しみです。
    メンバー紹介もいつも載っていましたが、今回はお名前以外にそれぞれのコメントがありました。そして演奏以外の役割もわかるようになっていました。
    このプログラムを作られたのは佐藤さん(当たり前だけど「今人」の)とのことです。
    楽しい雰囲気の中に、「終了15:30くらい」とか「間違うかもしれません」など弱気なワードが入っているところがチャーミングです。
    続いて演奏曲の中から感想を。

    「夜空を仰いで」  
    出ました!加山雄三!
    岸さんの歌に佐藤さんがコーラスを入れてくれます。
    過去の発表会から岸さんには加山雄三さんの歌が似合うということがわかっています。私はこの歌を知らなかったので事前にわからなかったのですが、佐藤さんのコーラスが美しいなぁとか思っている間に例のセリフが始まったのです。加山雄三につきものの悩ましいセリフ。
    「さみしいなあ 君がいないとつまんねえや 僕は君とはなれていられないんだ 愛してる」
    両手でマイクを囲ってささやくように照れたように「愛してる」と岸さんが言ってるじゃありませんか!!
    元々加山雄三さんがどのように歌っておられたのか知らないのですが、岸さんは私に向かって「愛してる」と!!
    最前列真ん前の席で岸さんの真正面に座っていただけなのですが、Bさんも「あれはみいさんに向かって言ってましたね」と言ってくれたので、そう思っておくことにします。
    みんなその気でいればいい。by 真っ赤なスカーフ

    「Follow Me」
    ジョン・デンバーの曲です。「Follow Me」という歌詞がいっぱい出てくるけれど、最後に「Follow You」が隠されているという解説がありました。
    同行したGさんはジョン・デンバー大好きだそうで小躍りしていました。この歌も佐藤さんのコーラスが効いていたと感じました。

    「GIRL」
    田尻さんと言えばビートルズ!解説もいつも興味深いです。田尻さんの歌もパワーアップしているように感じました。岸さんと佐藤さんのコーラスも良かったです。

    「夢の途中」
    佐藤さんは6年前にこの歌を歌われたときはキーを下げていたそうです。今回原曲キーに挑戦ということでした。私は数回参加しただけですが、佐藤さんの歌が明らかに変わっていると感じました。声がよく出ていて良かったです。岸さんのコーラスも良かったです。知っている歌の時は岸さんに合わせて「うー」とか「あー」とか楽しませてもらいました。

    「あの日に帰りたい」
    この曲、岸さんはタンバリンを担当されました。タンバリンと言えば、以前津島さんが想像を超えたタンバリンさばきを披露してくださいましたが、岸さんは一般的な演奏でした。少し後ろに下がられたのでお顔が見えなくなってしまいました。
    キーボードの浅見千鶴さんはプログラムの自己紹介で「人前で歌ったり演奏したりするなんて無理だと思っていたがいつの間にか度胸と居直りで…愉しんでいる」と書かれていました。私もいつか浅見さんみたいに楽しめるようになりたいなぁと思いながら拝聴していました。
    お友だちが客席後ろの方で振りを付けて応援されていたことにお礼を言われました。最前列って特等席ではありますが会場全体の様子はわからなくて、その応援を観られなかったことが残念でした。次の千鶴さんの歌の時には後ろを見たのですが、その時は振り付けはなかったです。
    この曲で佐藤さんはファルセットのコーラスに挑戦なさっていました。
    やっぱり「進歩し続ける今人」を感じました。私たちファンも何かしなくては…と余計なことを考えてしまいました。

    ここで「プログラム」に挟まれたご案内についての説明がありました。

    「チャンピオン」
    岸さん(谷村さん)と佐藤さん(堀内さん)のデュエットでした。これまた佐藤さんの歌のカッコ良さにビックリでした。おふたりでのハーモニーはここまで岸さんが下で佐藤さんが上でしたが、ここでも佐藤さんの方がハモリでした。

    (休憩をはさんで後半)岸さんは休憩後お召し替え(ジャケットからラフなマフラー姿に)

    「お嫁においで」
    この曲はギターをウクレレに持ち変えての加山雄三でした!
    後から聞いたのですがこのウクレレは奥さまの持ち物だそうです。奥さまが練習されているそうです。(心の中で私も!私もウクレレやってます!と喜ぶ)
    やはり岸さんの甘い優しい歌声は加山雄三ソングにお似合いでした。

    この後、メンバー紹介が岸さんより行われました。
    簡単にお名前くらいの紹介だったのですが、これから1年ごとにおひとりずつ順に詳しく紹介をするというのです。面白い趣向です。今回はギターの浅見正和さんの番でした。会場の手配から機器の手配、会計など全部裏方をやってくれているそうです。音響も映像も担当しておられます。大変大切な役割をされているので岸さんは「会費の遅れなどもってのほか!」と言われていました。
    この調子でいくと全員紹介するのにあと6年かかると言われました。次が気になります!うまい作戦です。

    「みずいろの手紙」
    浅見千鶴さんのきれいな声が似合っていました。あべ静江さんがこの歌の男性に媚びるような女性像をあまり気に入ってなかったというエピソードが紹介されました。が、岸さんは「こんなこと言われてみたいものですよね~」と言われていました。

    「帰れない二人」
    さとさん(こおろぎの)の話が出ました。この曲、昔、さとさんが書き写した楽譜を今も大事に使っているそうです。岸さんは「これを使うと(さとくんに)言えばよかった。そしたら来るって言ったかも…」とおっしゃっていました。
    さとさんのエピソードも嬉しいし、気が向いたら来てくれるくらいにお元気だということだと受け止めました。
    当時はコピー機などなかったので岸さんも楽譜集など見て欲しい楽譜は全部書き写したそうです。そのおかげで、楽譜の勉強になったそうです。また、さとさんとも歌って欲しいです。

    「硝子の少年」
    佐藤さんと岸さんで光一くん・剛くんになるのかと思ったら全部佐藤さんでした。山下達郎さんバージョンの方を意識してということでした。 
    難曲らしく演奏が途中で行方不明になりがちだったと。「今日の目標は全員でゴールすること」ということでした。無事、ゴールされました。
    私は楽器のことがほぼわからないので演奏の感想がほぼありませんが、演奏しながら歌うのは大変だろうなと思いました。

    「グッド・ナイト・ベイビー」
    カラオケで歌ったら奥さまが「いいんじゃない」と言ってくれたそうです。
    ところどころに出てくるご家族みんなで活動を応援している感が今人の温かい雰囲気を作っているのかもしれません。ほっこりしました。
    コーラスは難しそうでしたが大好きです。

    全曲通して岸さん(下)、佐藤さん(上)のおふたりでコーラスを入れていることが多かったです。佐藤さん、大活躍でした。バックコーラス大好きなのでこれからも豪華なコーラスを聴かせていただきたいです。

    ステージ後方のスクリーンに歌詞が映し出されて、ここからはお客さんと一緒に歌うコーナーです。
    今人はコロナ禍の20、21年の2年間発表会はなかったようです。計算が合わないと思っていたら、22年春に第9回、秋に第10回発表会があったようです。復活した去年もまだ声出しは禁止だったようで、今回は久しぶりの声出しOKの発表会。良いタイミングで参加できました。

    「遠い世界に」
    私はこの歌を大杉久美子さんバージョンで聴き馴染んでいます。コロムビアの「みんなのうた」ヒットアルバムに収録されていました。
    ちなみに、お目当てだったこおろぎ歌唱は「北風小僧の寒太郞」「オナカの大きな王子さま」「私の紙風船」「南の島のハメハメハ大王」でした。

    「銀河鉄道999」
    あれあれ、スクリーンに歌詞以外の画像が…
    松本零士氏のキャラクターがデザインされたマンホールとかスリーナインのデザインの元になった機関車とか他にも…浅見さんの説明に熱が入ります。正直鉄道成分が皆無の私にはよくわからなかったけど、スクリーンに映し出されていた今人のマーク(?)のことを、「あれはマンホールではない」というのがウケました。配られたプログラムの裏表紙にもこのマンホールの蓋に似た(?)マークが入っていて、今人のロゴマークがあるんだ!と思ったのですが、「あれはストロベリーフィールズです」と説明がありました。調べると真ん中に「IMAGINE」と入っているセントラルパークにあるビートルズの記念モザイクなんですね。今人のロゴにそれをいただいちゃったのでしょうか?
    唐突に登場したデザインマンホールは浅見さんの趣味(のひとつ)だそうです。私の身近にもマンホール関係者がいるので客席で笑いが起きました。鉄道の画像も出てくるので、岸さんは浅見さんの新しい面を発見したように「え、鉄オタ?」と嬉しそうでした。
    前回参加した5年前も岸さんは「銀河鉄道999」を歌われました。あの「今、万感の思いを込めて…」というナレーションを入れることも考えたけど苦手だからやめたというようなことをお聞きしたように記憶しています。やはり必要だと感じたのか、今回は録音された本物のナレーションが流されました。ナレーション・汽笛に続き演奏がスタート、良い演出でした。でも、鉄道・マンホールの他にダムマニアでもあるという浅見さんはこのコーナーはパソコン操作で演奏できなかったのです。お手伝いできる人がいたらいいのにと思いました。

    ここまででプログラムは終わり。
    客席の大きな「アンコール!」に「しょーがないなあ」とご満悦の岸さん。さらに「今日ここで歌の教室をやってみようと思っていた」という爆弾発言!「ビブラートの出し方の練習とか…」って。なんと岸さんから直々に歌を教えてもらえる!? 今人はどこまでも進化していくのですね。今日は時間切れで「来年やります」とのことです。今から楽しみです。

    そして、アンコール曲「翼をください」
    「大きい声で歌ってください」と呼びかけがあり、岸さんは途中客席の方にて出て来られ、客席の歌声を確認して「けっこう、けっこう」と言ってくれました。みんなで歌って、岸さんはハモってくれてとても楽しかったです。
    終わってからも岸さんは「鉄オタか~」「なに鉄?」と浅見さんがとても気になる様子でした。

    来年も参加できるように、堂々と有休取れるように、真面目に働いて貯金して備えておきます。