2024年11月17日(日)に『今人はっぴょう会 #XII』を観に行って来ました。会場は「群馬県生涯学習センター」の1階にある「多目的ホール」です。「今人」のはっぴょう会としては、今回が12回目となります。
私は、12年前の2012年7月1日に同じ会場で開催された第1回、そして昨年・2023年11月19日に開催された第11回とを拝見したので、今回が3回目の観覧になります。
それでは、今回の発表会のセットリストをご紹介します。
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13:30に発表会がスタートします。
1.夜空の星(リード:岸さん、コーラス:佐藤さん)
作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作
原曲歌唱:加山雄三
1965年12月5日に『君といつまでも』のB面としてリリース昭和のエレキサウンドで、今人らしい選曲だと思います。加山雄三さんの歌は、岸さんに似合ってますよね。ここで、バンドリーダー・石倉さんからご挨拶があり、「メンバーがこれまで練習を重ねて来ました。今日は全力で演奏します」との宣言がなされます。続いて、佐藤さんから「加山雄三・グループサウンズ・ビートルズ」が今人が演奏する楽曲の“3本柱”との話があり、いつもは“ビートルズ・ナンバー”は田尻さんがリードを歌うのですが、今回は佐藤さんがリードを執ると紹介されました。
2.HELP!(リード:佐藤さん、コーラス:岸さん、田尻さん)
作詞・作曲:Lennon-McCartney
原曲歌唱:The Beatles
1965年7月にリリースされたシングル曲私自身は、この曲を先にCarpentersのカヴァー盤で知ったのですが、後年になってThe Beatlesの曲としても聴きました。この曲は、やはりBeatles版のアップテンポの方がいいですよね。リードの佐藤さんと岸さん、田尻さんのコーラスも良かったです。次の曲に入る前に、岸さんから「私の一番の課題はどこでメンバー紹介を入れようか?と云うことです」との話があったのですが、まだ序盤ってことでここでは紹介されませんでした。岸さんから、次の歌のタイトルと同じ名前の「SACHIKOさん」が身近にいると云うエピソードについて言及があります。
3.SACHIKO(リード:岸さん、コーラス:佐藤さん、田尻さん)
作詞:小泉長一郎 作曲:馬場章幸
原曲歌唱:ばんばひろふみ
1979年9月21日にリリースした4枚目のシングル曲私が大阪で深夜放送を聴いていた高校生の頃に、この歌が流行りました。ばんばひろふみさん(愛称:バンバン)がレギュラー出演していたラジオ番組『MBSヤングタウン』で初めてこの歌が紹介された時には「優しい感じの歌だなぁ」と思いました。岸さんがMCで、この歌を「SACHIKOさん」に対して歌っているのは「きっと彼女のお兄さんなのだろう」と云う見解を仰っていました。私の高校時代の同級生がこの曲について同じことを言っていたのを思い出しました。
4.よろしく哀愁(リード:田尻さん)
作詞:安井かずみ 作曲:筒美京平
原曲歌唱:郷ひろみ
1974年9月21日にリリースされた10作目のシングル曲
TVドラマ『ちょっとしあわせ』(1974年)主題歌郷ひろみさんのヒット曲と云うことで、郷ひろみさんが主演なさった森鴎外原作の『舞姫』と云う短編映画のエピソードを、田尻さんが語ってくださいました。郷さんは、デビュー曲「男の子女の子」の可愛らしい容姿のイメージとは逆に、九州男児としての気骨があり、この『舞姫』の映画の中でドイツ語を話すシーンがあるのですが、ネイティブの人が聴いても完璧に聴こえるほどトレーニングして流暢に話したのだそうです。
次の曲に入る前にメンバー紹介の時間となりましたが、各メンバーの名前と担当楽器については、当日配布されたパンフレットに詳しく書いてある、と云うことで、メンバーの中から1人をピックアップして岸さんが深堀りして紹介すると云う時間になります。
前回は、ギター担当であり、鉄ヲタ・ダムヲタである浅見正和さんにスポットが当たりましたが、今回はその浅見正和さんの奥様で、キーボード担当の浅見千鶴さんが取り上げられました。岸さんの話によれば・・・彼女は「今人の女帝」だそうです。彼女の決めたことにはメンバーの誰も逆らえない、と。そうは言いつつも、キーボードを独学で勉強して弾けるようになった苦労人で、今ではいろんな他のバンドから「キーボードをやってもらえないか?」とお誘いも受けるほどの腕前になっているのだそうで、岸さんもその点を尊敬していらっしゃいます。あと、以前のライブで千鶴さんが歌っていると、マイクを支えるスタンドのネジが緩んでいて、段々に下がって来たことがあるそうです。千鶴さんはキーボードを弾きながら歌うので、それを元に戻すことができず、マイクが下がって来るのに合わせて、自身も頭を下げながら歌い続けたそうです。
こんなエピソードを岸さんが長く話しているのは、次が岸さんが歌う英語の曲だからだそうで、MCを長く喋っていいと云う時間だったからだそうです。
5.WE ARE ALL ALONE(岸さん、佐藤さん)
作詞・作曲:BOZ SCAGGS
原曲歌唱:BOZ SCAGGS
元は、1976年3月リリースのBOZ SCAGGSのアルバム『Silk Degrees』に収録されて発表された楽曲ですが、今回はハワイのポップ・ミュージック・デュオ「Cecilio & Kapono」がカヴァーした際のVer.をコピーする形で歌われました。最初は、岸さんがリードで佐藤さんがコーラスだったのですが、途中から佐藤さんがリードになって、岸さんがコーラスに回ると云う感じで、リードが入れ替わりながら、歌が進んで行きます。岸さんはMCで、昔のアメリカの女性コーラスグループとして人気があった「The Three Degrees」や「Diana Ross & The Supremes」のように、各人が自分の力量の限り思いのままに歌っていながら、それが絶妙にハーモニーとなって成立すると云うスタイルを目指すと仰っていました。長年一緒にステージで歌って来た間柄のお2人だからこそ、こういう雰囲気が出せるんでしょうね。
6.DAIAMONDS(ダイアモンド)(リード:千鶴さん、コーラス佐藤さん)
作詞:中山加奈子 作曲:奥居香
原曲歌唱:プリンセス プリンセス
1989年4月21日にリリースされた7枚目のシングル曲続いては、1980年代~1990年代に活躍したガールズバンド「プリンセス プリンセス(略称:プリプリ)」のヒット曲です。1986年にデビューし、1989年には女性バンドとして初めて日本武道館でライブを開催し、1996年に解散するまで8年間ずっと武道館ライブを開催していたそうです。プリプリのVo.奥居香さんは、プリプリの解散直後に俳優の岸谷五朗さんとご結婚なさって、現在は岸谷香の名前で芸能活動をなさっています。「DAIAMONDS」が今から35年前の曲になる、と聞いて、「あー、もうそんなに前になるのかぁ」と感慨深いものがありました。千鶴さんはこの曲ではキーボードは演奏せず、歌に専念していました。岸さんもギターを置いて、タンバリンを叩いていましたね。
7.TRUE LOVE(リード:佐藤さん、コーラス:岸さん)
作詞・作曲:藤井フミヤ
原曲歌唱:藤井フミヤ
1993年11月10日にリリースされた2枚目のシングル曲今人では歌いたい曲を自分で選ぶのですが、この曲は千鶴さんから「歌ってみたら」と佐藤さんが勧められてリードを歌うことになったそうです。佐藤さんの声に合っていますよね。岸さんの下ハモもいい感じでした。
8.TSUNAMI(リード:岸さん、コーラス:佐藤さん)
作詞・作曲:桑田佳祐
原曲歌唱:サザンオールスターズ
2000年1月26日にリリースされた44作目のシングル曲さっきの「TRUE LOVE」と歌の入り部分のメロディが似ているため、間違ってそちらを歌わないように、岸さんはMCを長めに取って頭の中を整理しているようでした。今まで気にしたことは無かったのですが、言われてみれば確かに似てますね。ここで時刻は14:25となり、前半のステージが終わって15分間の休憩となりました。