リハーサルは、ある程度続けて曲を通した後に、振り付け担当の中川久美先生が、立ち位置や動きにチェックを入れたところを まとめて伝えていくという感じで行われていました。休憩時間も、出演者の方たちは舞台上で立ったまま伝達事項を聞くという感じでした。
全員揃ってのリハーサルは、この日が初めてだと言ってませんでしたっけ? だから、最終の通し稽古で改めて全体像を見たときに、これまでの練習のときとバランスが違ったということもあったのでしょう。それを全てチェックしていくのだから、大変な作業だったに違いありません。
例えば…「今ならまにあうだろうか?」のとき、ソロの石岡さんを中心に、ハの字型に男女4名ずつのコーラスが並んでいましたが、男性側のバミリを少し内側に…という変更が入っていました。全体的に、左右のバランスやマイク位置の指摘が多かったように思います。
その「今ならまにあうだろうか?」の男性コーラスは、トップ=藤島新さん、セカンド=まきのりゆきさん、バリトン=岸龍也さん、ベース=山崎功さんでした。
一度目の通しのとき、まきさんより後ろの皆さんは軽く体を揺すって歌われたのに対し、藤島さんだけ直立で歌われていました。そして、チェックの際に、岸さんが藤島さんのところに行って、なにやら一言二言…。その後から、藤島さんも体を揺らして歌われるようになったのでした。細かい動きのひとつひとつまで、ここはこうする…と決められているんだなあと思いました。
この歌、岸さんは若子内悦郎さんの代わりにバリトン・バートに入ることになったんでしょうか。プログラムの記述では、ここには若子内さんの名前が入っていました。岸さんは、その直前の「夕べの祈り」でコーラスのベースを担当されていたので、それが終わって舞台袖に入るかと思いきや、引き返してきて今度はバリトンの位置につく…という、なんだか面白い光景を見ることができました。「夕べの祈り」のバリトンは塩見さんだったので、その同じマイクを使う岸さんは、高さ調節もされてましたっけ…。
説明中や待ち時間に、岸さんは腕組みをされていることが多かったような気がします。そのお姿は何度も見たことある~と思ってしまいました。岸さんの基本形は腕組みポーズに決定!
それから…岸さんは横に並んでいた若子内さんが手をお腹に伸ばしてくると、それにご自分の手を重ねたりなんかして、二人で遊んでらっしゃいました。こおろぎ女はそれを見て、「じゃれあってる~」と喜んでしまいました。
みんな、リハーサルとはいえ本番さながらに歌われる姿に見入っていました。退場の指示が出るまでは観ていても大丈夫なのかなあと思っていたんですが、そうしているうちにも時間は過ぎ、Otomiさんに言われて時計を見てみると、すでに17時前になっていました。それでも舞台を見つめたまま誰も動こうとしなかったですね。すぐ後から始まる夜の部の準備は大丈夫だったのでしょうか。ほんと、ギリギリまで(いや、時間オーバー気味に)見学してしまったような気がします。
私たちがホールから出る頃には、まだ第1部の終わりまでしか通していませんでした。最後まで通せるのかなあと思ってしまいました。「人生素晴らしきドラマ」で、マイクの音の入りが悪いということを、黒沢さんが訴えてましたっけ。そういう光景を横目で見つつ、私たちはホールを後にしたのでした。
それにしても、まだ出来上がってない状態の舞台を覗かせてもらえるなんて、とても貴重な体験ですよね。スタッフや、素に戻っている出演者の皆さんの様子、打ち合わせ内容などなど、とても興味深かったです。また、自分が観る22日昼の部には出演されないマイク真木さんが登場されて、「のんびり」を歌われるシーンを見られたのはラッキーでした。
リハーサルを観てしまうと本番の楽しみが薄れるかなと考えたこともあったんですが、でもやっぱり、観ておいて良かったと思います。真ん中だったり端っこだったりする岸さんの位置を確認することができたし、写真を撮らせていただくこともできたし、それに、なにひとつ同じ舞台なんてあり得ないですもんね。仮に全く同じだったとしても、好きなものなら何度観たって、なにかしら感動があります。ということで、リハーサルにお邪魔させていただいたことに感謝してます。
余談…。17時にコクーンの入り口で…、という約束には遅刻してしまいましたが、もうひとりの こおろぎ女、RYO-3さん(男だってば)と無事に会うことができて良かったです。RYO-3さんが お仕事の都合でリハーサルを見学できなかったのは残念ですが、21日の夜はカラオケで一緒に こおろぎ’73ソングを歌いまくってきました。