眞理ヨシコさんと こおろぎ’73の演じるミュージカルですが、私はレコード音源で聴いただけです。
レコードはライブ録音なので、客席の反応も入っています。後から入れたらしき、眞理さんの状況説明ナレーション入り。
どの こおろぎ’73挿入歌も、ハーモニーが美しいです。
ママ(マンボ)=さとさん、パパ(ジャンボ)=津島さん。もう、これ以外のキャスティングは考えられません。特に、女言葉の さとさんがいいですねえ(笑)
■筋肉ムキムキ、怒りんぼうトラ=上野さん
登場シーンは「志村、うしろうしろーっ」って感じですかねえ。
大声出しすぎて むせているのは、あれは台本にあったんでしょうか?本気で咳き込んでいるように聞こえます。
ガラ悪く威嚇していますが、所々、丁寧な言葉遣いで可愛らしさが覗いています。上着を貰って、嬉しそうに笑っている様子もラブリー。
■歌トラ=さとさん
「うはははーぅ」と鳴いています。怪しすぎ。
メチャクチャな音程で「黒猫のタンゴ」を歌うトラですが、音痴な割りに、リズムにはキチンと乗れています。サンボから歌が下手だと言われた瞬間に客席が沸くのは、さとさんのリアクションが面白かったんでしょうね。そういうところが、音だけだと分からないので残念。
この歌トラのシーンが、客席の反応が一番大きいように思います。
ズボンを着替えている間に、津島パパが”親の歌”をソロで歌いながら舞台を横切っていったようです。思わぬところで美味しいソロシーンのあった津島さんでした。
■恥ずかしがりトラ=大倉さん
「みゃ~おう~」の鳴き声に、客席からは「猫、猫~」の声が…(笑)
女の子みたいな歩き方をする、可愛らしいトラのようです。なんか…おねえキャラで、妙に大倉さんに似合っています。「やだぁ」「あ~~~ん」「できないも~ん」「どこまでだって付いてくよ~」「おいしそ~ぉ」「食べられちゃうんだよお」「だめぇ」「ニャ~オ」「簡単じゃなぁ~い」「またねぇ~」……どの台詞にも、語尾に全てハートマークが付いて聞こえる~(汗) 大倉さん…まさか、素で演じてないでしょうね!?
でも、このおねえトラは口調がそんなだけで、女の子にはモテたいらしいです(笑)
■腹ぺこトラ=津島さん
一番話の通じなさそうな雰囲気(笑)
お腹が空いて力の出ない感じや、顎の外れた表現など、思っていた以上に表現力豊かな津島さんでした。顎が外れている間の台詞は、うめき声しかないので、ここんとこの演技は映像付きで見たかったです。
顎が入った後の笑い声は、かなり壊れています。別の意味で怖~い(笑)
喧嘩しているトラたちのグルグルソングは、かなり豪華でした。
上野さんトラは、べらんめえ口調が上手です。よく舌が回っています。
歌トラ…、歌、上手くなってるじゃないですか(爆)
大倉さんトラの「見てみてぇ~(はあと)」がラブリ~(鼻血) しかし…、あれだけ 引っ込み思案だったのに、「やってやろうじゃねーか!」と喧嘩に参加するところは、さすが男の子ですね(は) 人間の子を食べなくても立派なトラになれたようで良かったです。「あれ~」「キャ~」なんて言ってますけどねえ…。
津島さんトラは、4匹の中で一番恐かったけど、歌声は人が良さそうです。
ひとしきり楽しませてくれた後で、トラたちは「トロ~トロ~♪」と溶けて、美味しそうなバターになっちゃいました(合掌)
ラスト、サンボが196枚のホットケーキを食べる宣言をしたせいで、パパとママはひっくり返ってしまいます。それを後ろから支えたのが、ホットケーキ役の大倉さんと上野さんだったのでしょうか?(台詞と音から勝手に想像) ホットケーキの帽子をかぶった二人も加わり、全員で挿入歌メドレーを歌って大団円を迎えます。舞台上では踊っているに違いありません。
ブラボー!アンコール~!!
このレコード・ジャケットには、舞台の様子がたくさん載っているので必見。こおろぎ’73の皆さんはメイクをしているので、いつもの顔とは違いますが…(上野さんはメガネをかけてないし)
日本教育会館 第2回コロムビアひまわりコンサート
歌、出演/眞理ヨシコ、こおろぎ’73
作詞/筒井敬介 脚本/筒井敬介 作曲/小森昭宏サンボ、ナレーション/眞理ヨシコ
母/さとまさのり
父/津島隆文
トラ/こおろぎ’73
ホットケーキ/大倉正丈、上野博樹ライブ盤 CZ-7071 (1980/8/30録音)