ヤング101 復活コンサート ➂

明日に架ける橋 ~10月22日 昼の部~

 朝から、あいにくの雨でしたが、客席数747のシアターコクーンは、ほぼ満席になっていました。立ち見のチケットも出ていたとか…? ちなみに、こおろぎ女たちの座席はF-4、5、6、7。左側ブロックの前から9列目でした。

 コンサートは当時の番組を再現するような構成になっていて、冒頭、いきなり客席の後方から、オリジナル・ヤング101の皆さんが舞台へと駆け降りてきました。
 左列の席に座っていた私は、一生懸命に目をこらして岸さんを探しました。が、うわ~、右端じゃないですか。がーん。
 (だけど、 「マイ・マイ・マイ」「若い旅」で、舞台に再登場されたときは左端だったし、大勢で歌われる歌では、舞台中央にいらっしゃることも多かったです)

 ところで、101のロゴ入り白Tシャツと、白のパンツやスカートに身を包んだ皆さんは、遠目&かすみ目で見たかんじ、まるで体操のお兄さん、お姉さんみたいでした。
 「木綿のハンカチーフ」以降からの衣装…水色の101Tシャツは凄くキレイで、あの色だったら欲しいなと思ってしまいました。

 さて、「ステージ101 テーマソング」で幕を開けたコンサート、2曲目はいきなり 「涙をこえて」でした。私は、この歌のことを、ラストの盛り上がりに さらに華をそえるような…、あるいは、アンコールで歌って会場全体で踊ってしまうような、そんな歌のようにとらえていたので、こんなに早々と出してしまってもいいの? と思ってしまいました。だけど、そのおかげでホールはあっという間に101の空気に包まれていったのでした。リハーサルでゆっくりに感じたテンポは、ここではそんなことなかったです。これまでCDなどで聴いてきた 「涙をこえて」と同じイメージのままに思えました。
 そして、この「涙をこえて」は、「ステージ101」を代表するオリジナル・ソングにふさわしく、第2部の終わりにアンコールにと大活躍し、会場全体の熱をあげまくったのでした。

 「Up up and away」からは、番組内でよく歌われてきた歌をメドレー風に紹介していく感じでした。かつては、「ステージ101」では洋楽を日本語の歌詞で歌っていたと聞いたことがあるんですが、そういうのとは、また別物なんですね。全て英語でした。
 私なんか、その英語の歌詞を覚えるだけで半年ぐらい掛かってしまいそうなんですけど、みなさん、それを歌って踊って、もうそれだけでも凄いと思ってしまうのでした。いや、そこにあったのが本物の歌唱力だったからこそ、単純に凄いと感じることができたんでしょうね。

 4曲目の「Proud Mary」のあたりになって ようやく私は、岸さんはマイク係らしいと気付きました。マイク位置を移動させるときって、必ず岸さんがマイクを持って歩いているじゃありませんか。ゆったりした歩みが、余裕アリアリに見えてよかったです。
 ゆったりといえば、岸さんのダンスも、振りは控えめなのに どこかそんな感じがしました。背の高い方なので、それが合っていると思いました。逆にセカセカと大きく動かれていたら、すごく浮いた存在になっていたことでしょう。
 まきさんの方は、なんだかとても嬉しそうな顔をされていて、ハツラツという感じでした。 「涙をこえて」でピョンピョン跳ねられている姿は、とても楽しそうでしたし、最後まで元気一杯に見えました。

 ところで…「Old fashioned love song」で、岸さんや、他数名の方々が持ってらした黄色いメガホン。あれって、どこから出てきたんですか? はっと気付いたときには手にされていたような気が…。

 「Place in the Sun」では、一城みゆ希さんのソロに、ピーカブー(黒沢裕一さん、藤島新さん)と、チャープスがコーラスを付けるという、一部アニメファンが泣いて喜ぶような貴重な光景が繰り広げられました。いやいや、アニメファンに限らず、これは注目すべきシーンだと思いました。ピーカブーが揃ってコーラスという場面は、このコンサートが無ければ実現しなかったかもしれないので、TV放送を録画された方は、一度、そのあたりをチェックしつつ観なおしてみてくださいね!
 階段状のセットに思い思いのスタイルで座ったり立ったりして、リズムをとりながらソロを聴いているヤングのみなさんも、かつての番組風で良かったです。(<写真でしか見たことないんですが) 岸さんは右側の階段脇に立たれて、軽く体を揺すりながら指を鳴らしていらっしゃいました。<どうしても目がいってしまう

 さて、ちょっとだけ楽しみにしていた「Aquarius」。ここでは、岸さんのソロがあるようにプログラムに書かれていました。でも、これがワンフレーズだけなことを、リハーサルを観ていた私は知っていたのです。だから、そこだけは絶対聞き逃さないように気合入れてましたとも!

後のTV放送でも、この ちょいソロの部分が出てくるときはドキドキしながら観ていました。だけど…う、映ってないじゃないですかー! 当然、名前表示も無し。あまりに短いからテロップは期待しすぎだとしても、スパーンと1ショットで抜いてくれなくては!!! (岸さんがTV画面にアップになりたいかどうかはさておき、ファンの立場として、ここはダメ出しをしておかなくては)


 岸さん活躍場面といえば、「夕べの祈り」のベース・パートのコーラスと、 「今ならまにあうだろうか?」のバリトン・パートのコーラスもありましたっけ。コーラスの中から岸さんの低音が聞こえてきたら、ぞくぞくしてしまいます。

 もうひとりの 元こおろぎ’73、まきさんの見せ場は「D51」でした。まきさんのギターに、ロビーで売られていた公演グッズの101ベアがぶら下がっているところがお茶目でした。広い舞台の上、田中星児さんと お二人だけでスポットライトを浴びて歌っていただけるなんて、なんて贅沢な場面だったんでしょう。
 欲を言えば、もう少し客席がのってくれていたらなあと思いました。あの「ワッセ、ワッセ…」の掛け声のところです。観客がきちんと反応を返すことも、コンサートを盛り上げるための大切な要素ですもんね。…って、ちゃんと声を出せなかった私が言うのもなんなんですが…。(後ろに、盛り上げ役のメンバーがいてくれたら、もう少し違ったかも?)

 ところで、まきさんの他にも、ベアやミニバッグといった公演グッズを身に着けて舞台に立たれているメンバーの方が、結構いらっしゃいました。ベアは石岡さんもギターに吊るされてました…よね? それから、チャープスのえり子さんが腰に付けられていた赤のミニバッグ、よく目立ってました。

 そういえば、ちょっとしたハプニングがありましたっけ。田中星児さんがお一人で舞台上に出ていらしたとき、上手(だっけ?)の方で何か「カーン」と大きな金属音がしてしまいました。そこで田中さんがすかさず、「なんでしょう? ご愁傷様って感じですが」と、笑いに持っていったところがさすがでした。

 再びミーハー・モードにもどって感想を…。
 「ビューティフル・サンデー」の指差しの振りつけ…「だ、だ、だ、れかが」のところ…誰かが指差してくれるかなあ、とドキドキしながら観ていたのは私だけですか? ヤング101を”待っていた”のは、きっと会場にいた全員なんですよね。全員を指差して頂いたと思っておきましょう。

 続く「人生すばらしきドラマ」の前奏では、一旦後ろに下がった後、手を広げながら前進してくるときの黒沢さんの笑顔が最高でした。なんだか、大勢を率いて「さあ、いくぞ~」って感じに見えました。
 全員で歌う歌は、ソロや曲の魅力もさることながら、大人数で振りを付けながら歌う楽しさが溢れていて、自然に体が動き出すような、自分でも口ずさんでみたくなるような、そんな歌の力を再確認させられてしまいました。

ところで…TV放送を見ていて思ったんですが、ソロの田中星児さんや黒沢裕一さんの後ろに、ずっと岸さんが見えていたんですけど、面白いぐらい、腕や胸しか映りませんでした。ビデオ録画した その場面を見るたびに、「カメラ、もっと引け~」と念じてしまうんですけど、なんとかしてください。

 「グレン・ミラー・メドレー」では、タキシードとドレスに身を包んだオリジナル・ヤングの登場でした。年を重ねなければ出ない美しさや魅力ってあるんですよね。ステキ~(惚)
 岸さんのパートナー役だった中山エミさんは、全身にジリジリするものを感じられていたはずです。それ、こおろぎ女の嫉妬と憧れ光線です。
 アダルトな雰囲気で、少しゴージャスに歌って踊るヤングというのは、過去の番組では見ることができなかったに違いありません。その点では、今、この時期にメンバーが集まってコンサートを開いてくれて良かったと思ってしまいました。もう10年早くても、もう10年遅くても、今回のような舞台は実現できなかった…かも?

 あと、Kanameが個人的に気になった方々について少しだけ…。
 私、小原初美さんや温碧蓮さんの周囲を取り巻いている、ほんわかした空気が大好きです。こんな雰囲気の女性を目指したいと思ってしまいます。<ないものねだり
 小原さんは、アンコールで客席まで降りてきて歌われたとき、私のすぐ側に立たれていたので、マイクを通さない生の歌声を拝聴することができました。
 それから…「ハイスクール・ブギ」「Come together」のソロを歌われた水木誠さん、なんだか凄かったです。全身から「オレに近寄ると火傷するぜ」というオーラを出しまくってました。ビデオを見ていた母が すっかり虜になってしまい、ちょっと心配しています。

 さてさて…ヤング101Jr.のことにも触れておかなくては!
 オーディションで選ばれた彼らは、「明日に架ける橋」という舞台の”明日”を象徴する存在でもあるのです。
 ジュニアの皆さんが練習されている様子は、公式サイトの るんさんの「メイキング日記」にて拝見させていただいていましたが、サイト上の画像と実際の舞台に立った彼らとでは、印象が違うなと思いました。きっと、長いレッスンの間に、いろんな経験や自信を得て変わっていったんでしょうね。

 舞台上のジュニアは、エネルギー溢れていて、見ていてとても気持ちよかったです。そして、私が一番好きだと思ったのは、きれいな発音の日本語で、まっすぐに歌っているということでした。ハーモニーは、きれいにまとめようとしたせいか、いささかパンチ力に欠けているように感じましたが(?)、それがかえって初々しくもあり好感がもてました。これからの活動に期待したいところなんですけど…、ジュニアの今後ってどうなるんでしょうね? まさか、これで解散だなんてもったいないことにはなりませんように…。

 ジュニアと共に、歌唱指導をされていた和田昭治先生も登場されました。指揮を終えて駆け足で退場していかれる姿が…こんな表現はどうかとも思うんですが…可愛かったです。<いや、実際、それ以外に何と言えばいいのやら…

 ダンサーズ101も、今回の公演には欠かすことができない存在でした。それぞれの歌に華をそえてくれるだけでなく、もちろん、彼らの見せ場になるプログラムもちゃんと用意されていました。
 個人的には、「In the mood」のような賑やかな雰囲気のナンバーが好きです。この曲、デクレッシェンドしていった直後の、音楽が一番盛り上がる場面と、ダンスの一番盛り上がる場面が一致していないと感じたんですが、裏切りの美学かなあ…なんて思ってしまいました。
 でも、なんといっても第2部の最初を飾った「レクイエム Pie Jesu Breath」が圧巻でした。厳かで神秘的な雰囲気に包まれた舞台は、振付師として活動45周年を迎えた中川久美先生とオーディションで選ばれた精鋭 ダンサーズ101が、総力をあげて作り上げた別次元の世界のようで、息をのんで見守ってしまいました。

 最後、一城みゆ希さんが挨拶されたとき、また次にコンサートを開く機会を作りたいとおっしゃっていました。そう言って頂けることで、ファンの期待や夢も明日へと繋がったような気がします。
 その後、会場も一緒になって「涙をこえて」の合唱。ここで、会場全体が立ち上がって歌い踊るかと思いきや、意外に皆さんシャイで(?) 座ったままで聴いて(あるいは口ずさんで)いらっしゃいましたね。前もって、「思い出のメロディー」を見て振り付けを予習しておいたのに、周りが立たないと立てないじゃないですか(笑) 私みたいなデカイのが立ち上がって踊ったら、後ろの人、迷惑してしまいますもんね。まあ、下手に踊って、振り付けを ちっとも覚えられていないことがばれなくて良かったのかもしれません。

 それからアンコールに突入してメンバー紹介へと続き、最後の最後に出演者全員で 「明日に架ける橋」を歌われました。
 2時間半もあった公演だというのに、あっという間に終わってしまったという感じでした。というより、終わったという気分になれませんでした。
 続く懇親パーティーのことが頭にあって、さあこれからだ…と思っていたからかもしれませんが…。

※ 頭の中の整理ができていないので、思いつくままに書きなぐっています。


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