ビリジアンと同じく、舞台と同じキャスト・音楽で再現されたCDを聴きました。
ちがう世界で
[ラリババ]
タイムボカンの「それゆけガイコッツ」アラビア調替え歌にのせて登場するラリババ一行。「どろぼうがっこう」(かこさとし著)のどろぼうたちみたく、どうしようもない物ばかり盗んでます。
名前もテーマソングもアラビア風ではあるけれど、親分の口調は江戸っ子そのもの。巻き舌も使いつつ「でぇじなお話(大事なお話)」などと喋ってます。もう、それだけで、ラリババって何者!?…という謎掛けになっていると思います(なってないって)
「アリイノキ」を盗んだ報告のときに、猪木の物まねで相槌うっているところがツボでした。
[RUN]
またもや「ウハハ…」と、アンデスの貧民に扮して登場したラリババ一行は、とっても胡散臭いスペイン語風語尾で話しております。何故か、さとさんの喋りのバックに流れる音楽は、サンポーニャ風の音で奏でられる浪花節(苦笑) 「地獄に仏」なんて言ってるし…。ここでもやっぱり、いったい何者!?
[水]
軍隊として現れるラリババ一行。中国語混じりです。さっきの怪しい語尾だけスペイン語風とは、あきらかに差がついてます。けど…、さとさん、ビリジアンでの英語の方が発音よかったですよねえ…。<そんなツッコミいりません
[メイ]
「うんだばくんば…」って…そんなんアリ? アフリカのどこかの原住民風なんですかねえ(汗) キリンから無理矢理 菜の花を奪った後、「待て!」と それを止めるラリババ様の声が凛々しいです。
動物園
[わーい]
今度は、子どもたちを連れたお父ちゃんになっている さとさん。なにげに、これが一番似合ってるような気がします。駄々こねられる お父ちゃん。キレかける お父ちゃん。とってもステキです(え)。「おしりがジワーン」というセリフも似合ってます。<おい
樹木
[ゴゴゴゴゴー]
RUN、水、メイに追いかけられているらしいラリババ一行…。「体型の割りに足が速い」などと言われてます(苦笑) ブックレットに小さく載っている写真を見るぶんには、足が遅く見えるような体型じゃないんですけどね、さとさんって、そういうキャラで売ってたんですね(売ってないから)
3人を「よう来た、来なさった」と迎えるラリババからは、べらんめえ口調が消えてます。さっきまで、いろんな者に変身する怪しい盗賊の親分だったのに、いきなり神々しさを滲ませ、後光を発しているようです。なんだか、地球上の全ての物を包み込む保護者のような、そんな大きさを感じさせる さとさんなのでありました。このトラックが一番の見せ所かも!
[それぞれに]
ソミレミラ〜♪ 歌っております。低く始まり、高く盛り上がっていくという、さとさんのキーには合っていない音で進んでいく音楽(爆) それを、崇高な雰囲気を残しつつ歌うのは難しかったんじゃないかなあ…と、余計な事を考えてしまいました。
さきほどの、怪しいほどの神々しさは消えて、今度は朗らかに謎解きを完了です。
大未来という昔に
[カーテンコール]
歌ってます。カーテンコールだから、物語とは切り離して考えて良いと思いますが…、この歌は、物語からはビミョーに浮いているような気がしないでもなかったです(^^;)
この舞台の中で、さとさん扮するラリババとその部下たちが交わしていた挨拶「バームクーヘン!」。いつか、さとさんに挨拶するときに使ってみたいものです。でもって、「心の底から言ってんだろうーね?」とつっこまれてみたいです。
『山本正之プレゼンツ そよ子のスタイルブック』
CAST
笠原弘子(そよ子)
菅原淳一(陸太郎)
松本保典(空之介)
宮沢みい(RUN)
蛭田めぐみ(メイ)
清水祐子(水)
さとまさのり(ラリババ)
日南田淳子(たなか)
川上倫子(オレンジ)
甲本浩人(XYZ)
藤原いくろう (デービス)
小野健一(螺旋)
岩崎恭子(その子)
STAFF
原作、脚本、演出、音楽 …山本正之
録音演出 …とまとあき
録音エンジニア …大坂正雄
録音スタジオ …STUDIO SUSQUEHANNA,KID BOX,MUSIC INN YOYOGI STUDIO
A/R …千島守(MRC)
プロデューサー …山本正之
製作 …株式会社メディアリングメディアリング MGCD-1007/8